もうすぐ夏休みです。家族や友人で「手持ち花火」を楽しむ時期になりましたが家、実は、宮崎市では自宅以外でできる場所があまりないのです。手持ち花火はどこでできるのか、宮崎市内で徹底調査しました。2023年8月19日の記事を再掲載します。

夏の夜、家族や友人で「手持ち花火」を楽しんでいるが

古くから愛され続ける「花火」。

夏の夜、家族や友人で「手持ち花火」を楽しむ姿は日本ならではの光景だ。

(街の人たち)
「毎年夏は(花火を)するかな」
「(家で)手持ち花火とかする」
「(Q.どんなところでしている?)家の周りとか、砂浜とか」

(渕 雅顕 記者:線香花火をしながら)
「あ…落ちちゃった。誰しも一度は遊んだことがあるであろうこの手持ち花火。しかし、場所には注意が必要です」

近年、マンションなどの集合住宅で暮らす人も多い宮崎市。
自宅でできない人は「花火はどこですればいいのか」と悩んだことがあるのではないだろうか。

取材班はまず、宮崎市内の公園に向かった。

宮崎市内には約500の公園があるが…

(渕 雅顕 記者)
「ありました。書いてありますね。『火を使ったり燃やしたりすることは禁止』とこちらの公園では花火はできないということですね」
<別の公園で>
「ここにも書いてありますね火気使用厳禁と」

公園には軒並み「火気厳禁」の看板が。
そこで、公園を管理する宮崎市公園緑地課の担当者に話を聞いた。

(渕 雅顕 記者)
「宮崎市内ではどこの公園で花火をすればいい?」
(宮崎市公園緑地課維持係 田村嘉規係長)
「宮崎市内にはおよそ500の公園があるが、すべての公園で火気厳禁となっているため花火はできません」

(渕 雅顕 記者)
「できないんですか!?」
(宮崎市公園緑地課維持係 田村嘉規係長)
「はい…できません」

なんと、宮崎市内はすべての公園で花火が禁止。その理由は…

(宮崎市公園緑地課維持係 田村嘉規係長)
「市では宮崎市都市公園条例が定められていて、その中で火気の使用が禁止されているので、公園での花火ができない」

この事実に、市民も驚きを隠せない。

(記者)
「宮崎市内の公園では花火は禁止されているんです」
(街の人)
「えー…」
「えー、ちょっと悲しいですね…夏休みが楽しくない」

公園がだめならば、河川敷はどうだろうか?

公園がだめならば、河川敷はどうだろうか?

市によると、国交省から占用許可を得ている場所は、都市公園に指定されているため、花火はできないという。

(渕 雅顕記者)
「じゃあどこですればいいですか?」
(宮崎市公園緑地課維持係 田村嘉規係長)
「ご自宅の庭とかですかね」
(渕 雅顕 記者)
「マンションの人はどうすれば?」
(宮崎市公園緑地課維持係 田村嘉規係長)
「そうですね…」

取材班は河川敷での花火について宮崎河川国道事務所にも確認。
すると、占用許可を出していないところでは、花火を禁止していないことが分かった。

さっそく、どんな場所なのか向かったが…

(渕 雅顕 記者)
「あ、この先ですね。いや~、これは厳しいんじゃないでしょうか。草もかなり生い茂ってますし、ここで花火をするのは逆に危険ですかね」

花火は禁止していないが、そもそも人が立ち入ることすら困難な場所だった・・・

ちなみに、道路も、「道路交通法」で花火はできないことになっている。

大分県の別府市では、ある動きが…

宮崎市ではほとんどできる場所がない手持ち花火。

こうした中、隣の大分県の別府市では、ある動きが・・・。

(別府市公園緑地課 帆足和徳さん)
「条例で定められている通り、公園内での火気の使用は禁止しているが、7月14日から8月31日まで花火の使用の許可をだしている」

夏休み期間中、一部の公園で手持ち花火を許可する取り組みだ。
去年は、試験的に行ったが、今年からは条例を改正して本格的に運用している。

(別府市公園緑地課 帆足和徳さん)
「周りに花火をできる場所がないというお子さんも多数いて、『公園の中で花火ができたら楽しいよね、いいよね』という形で、子供たちの夏の思い出の一助になればと思い、公園での花火の使用の許可をだした」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。