南太平洋の伝統舞踊「タヒチアンダンス」。このダンスで青森県内で初めて日本大会で優勝したのが、階上町の天野佳子さんです。

普段は家庭科の教師をしながらダンスに打ち込み、11月には世界大会への出場を決めました。ダンスに掛ける思いを取材しました―。

家庭科の先生は日本一の「タヒチアンダンサー」

ゆったりとした動きの中に、打楽器に合わせた激しい腰の動きが特徴の南太平洋の伝統舞踊「タヒチアンダンス」。

イベントのステージでは艶やかな衣装を身にまとい、演技を披露しています。

37歳の天野さんは、2024年4月に開催された全国大会の世代別の部で県出身者では初めてとなる優勝を飾りました。

天野佳子さん
「今まで入賞優勝したことがなかったし、優勝自体目指し始めたのが去年なのでもう『まさか』って思って。あのスマートフォンでネットで発表だったので、手が漫画みたいにガタガタ震えました。叫びました。びっくりしました。狙ってはいましたけど、それでいつもダメだったので、なんか入賞してたらいいな、3位、4位、5位ぐらいだったらいいなあっていう感じで見てたので。何回も確かめました」

天野さんがダンスを始めたのは26歳。仕事漬けの日々の中での息抜き探しがきっかけでした―。

軽い気持ちで訪れた体験レッスンで人生が変わる…!

大学卒業後に家庭科の教員として仕事漬けの日々を送る中で息抜きを探そうとインターネットで「大人 習い事」と検索してでてきたのが「タヒチアンダンス」でした。

軽い気持ちで訪れた体験レッスンで人生が変わりました。

天野佳子さん
「(当時は)家に帰っても寝るだけみたいな感じの生活がずっと続いた。非日常感っていうのは絶対にあると思います。働いてる自分と踊っている時のなんか『もう1人の自分』みたいな感じ。タヒチアンダンスは陽気な文化なので、自分の感情をどんどん出していいよっていう文化」

現在はタヒチアンダンスの魅力を広めようと、地元に帰り、日中は家庭科の教師として教べんを奮っています。「編み物」から「座学」まで丁寧に教える姿勢は、別の場所でも発揮しています。

ダンススクールを立ち上げ指導も

教員として働く傍らで、2022年春にはダンススクールを立ち上げ指導をしています。

天野佳子さん
「激しい動きなんですけれども、どの年齢層でも踊れるんですね。大会に行くと、下は4歳から、去年の大会では90歳の方が踊ってるところがあって、本当にいろんな年齢の方が楽しめる」

10人いる生徒は、全員が仕事終わりにスクールに通っています。

生徒(初レッスン)
「わからなくてもすぐフォローしてくれるところ、できていればグッドを出してくれたことがとてもうれしかったです」

生徒(タヒチアンダンス歴2年)
「たのしいなと思ってずっと通って、2年になります」

学校の先生として、そしてスクールの講師として忙しい毎日のなかでも毎日の自主練習をかかさず、12年目でつかんだ日本一の称号。天野さんには、すでに新たな目標がありました―。

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