高知市の、南海中学校のプールで行われていた長浜小学校の水泳の授業中に、4年生の男子児童が溺れて死亡しました。ろ過ポンプの故障のため、近くの中学校のプールを借りて行っていた水泳の授業中でした。中学校のプールでの授業は、今年度3回目です。死亡した男子児童は、これまでの2回の授業で「しんどい」と話したり、教員に抱きかかえられたりしていたことも、新たに分かりました。

事故があったのは南海中学校のプールです。教育委員会によりますと5日、ろ過ポンプの故障のため、中学校のプールを借りて行われていた長浜小学校の水泳の授業中、4年生の男子児童が溺れました。

男子児童は別の児童2人に引き上げられ病院に搬送されましたが、死亡したということです。

授業では、25mを泳ぐグループと、プールを横向きに泳ぐグループに分かれていて、男子児童は、横向きのグループでプールサイドにつかまってバタ足の練習をしていたということです。

中学校のプールは、場所によっては小学校のプールより10センチ以上深くなっています。

長浜小学校のプールが使用できないとわかった後、学校と教育委員会が対応を協議。南海中学校のプールを借りて実施すると最終的に判断したのは教育委員会でした。

▼高知市 松下整 教育長
「長浜小学校のプールが使用できないと分かった時に、学校と何度もやりとりをした。今となってはだが、他の方法を取ることができなかったのか、悔やむばかり。最終的に決定したのは教育委員会なので、責任は教育委員会にあると思っている」

事故当時、プールには教頭と担任2人の合わせて3人がいました。男子児童を含む20人が、10人ずつに分かれてバタ足の練習をしていて、それぞれに1人の教諭がついていたということです。ただ、溺れたところは見ていなかったということです。

▼高知市 松下整 教育長
「結果として、教師が見つけることができなかったという、あってはならないことが起こっているので、なぜ、そんなことが起きたのか、検証していく」

中学校のプールを使っての授業は、今年度3回目だといいます。死亡した男子児童は、これまでの2回の授業で「しんどい」と話したり、教員に抱きかかえられたりしていたことも、新たに分かりました。

長浜小学校は、午後、保護者会を開催して事故についての説明をするとともに、教育委員会は6日、臨時の校長会を行い、今後の安全管理について協議することにしています。

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