嗜好品として多くの人に親しまれているコーヒー。しかし、おいしいだけではないんです。
コーヒーの健康的な魅力に気付き、看護師を辞め、コーヒースタンドを始めた男性が島根県松江市にいます。
元看護師のこだわりのコーヒー、一体どんなコーヒーなんでしょうか。

ガラスのカップに注がれたきれいな赤色の液体。実は、ホットコーヒーなんです。

sel lesser coffee 持田祥平 さん
「『ティピカ』という品目。これがすごく面白い味になっていて、メロンやマンゴーといった結構、パッションフルーツのような感じの甘みと果実味が楽しめるコーヒーなんです」

こだわりのコーヒーを入れるのは元看護師の持田祥平さん。
持田さんは、今年1月、自分の店舗を持たず飲食店やイベントなどに出店しコーヒーを提供する「コーヒースタンド」をはじめました。

sel lesser coffee 持田祥平 さん
「コーヒーとの上手い付き合い方を僕は研究していって、伝えていったら、地域住民に還元できるのではと思ったんです。」

松江市灘町にある古民家を改修したレストラン「&」。
持田さんはここで、週に4回程度、コーヒーを提供しています。

持田さんのコーヒーは一見アイスティーのようにも見えますが…

持田さん
「こっちはコロンビア、こちらはエチオピアです」

「あっ!違う」
「あっさりしてる!」
「全然違いますね」


「すごい飲みやすくて、コーヒー初めての人でも飲めるくらいやさしい味でした」

この明るい色をしたコーヒーの秘密は?

sel lesser coffee 持田祥平さん
「浅煎りのコーヒーなんです。今まで飲んだコーヒーではないようなフルーティーな味わい、フローラルな味わい。あとは、温度帯によって、どんどん味が変わっていく。コーヒーがひとつのカップで、いろんな顔を見せてくれるんです」

持田さんのコーヒーは「浅煎り」がポイント。

国立がん研究センターがん対策研究所が発表しているコーヒーと死亡リスクのデータによると、コーヒーをほとんど飲まない人とコーヒーを飲む人を比べてみると、1日3杯から4杯までであれば、心臓や脳の血管に関わる疾患、呼吸器疾患で、死亡リスクが減少しているといいます。

コーヒーに含まれるクロロゲン酸に、血糖値を改善し血圧を調整する効果があったり、カフェインが血管の内側を改善する効果があると考えられていて、コーヒーには健康的な一面があるのです。

持田さんは、こうした脳梗塞や脳出血の死亡リスクを減らすとされるコーヒーをよりたくさんの人に楽しんでもらえるよう、苦みが少なく飲みやすい浅煎りのコーヒーを提供しているといいます。

持田さんは、総合病院の外科やICUの看護師として、10年間勤務しました。

sel lesser coffee 持田祥平 さん
「病院というのは、病気になった後や、体が悪くなってからやってくるところ。そもそも、そういう状態にさせない、病気に負けない体づくりが必要ではないかと思ったのが、コーヒーを始めたきっかけです」

病気になってからではなく、その前に自分にできることはないか。
そう考え選んだ道が、健康につながる「コーヒー」でした。

健康をテーマに新たな道を歩き始めた持田さん。
コーヒーと合わせて提供するスイーツにもこだわっています。

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