2023年の猛暑でホタテが大量に死んだ影響で水揚げが落ち込むなど、厳しい状況が続いています。これを受け青森市の西秀記市長は、昨年度行なった生活支援策などについて、今年度も継続を検討する考えを示しました。

青森市の西秀記市長は5日、奥内漁港を訪れて、2023年から続くホタテ大量へい死の影響を青森市漁協と後潟漁協の関係者から聞き取りしました。

このなかで、今シーズンの水揚げ量見込みについて、被害が深刻な青森市漁協は約1000トンで例年の1割ほど、比較的被害が少ない後潟漁協でも780トンで2023年より100トンほど少ないことがあきらかになりました。

さらに、今後の養殖についても陸奥湾の海水温がすでにホタテの成長が止まるとされる20℃を超える日があり、厳しい状況が続くことが予想されています。

このため、西市長は昨年度打ち出した対策について、今年度も継続を検討する考えを示しました。

青森市 西秀記市長
「水温も去年より高い状況で推移していることから、ホタテの漁業に対してどのような影響があるかを生産者から聞きたかった。昨年度は漁業を継続してもらうための漁業支援策、また生活面での支援策の二本立てで考えていました。今年度も必要であれば、両方を進めていきたい」

ホタテの水揚げ量は今シーズン、青森市のほかに県内で水揚げ量が最も多い平内町を始め各地で低迷していますが、青森市がいち早く対策の検討に乗り出したことになります。

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