伝統的なねぷたの制作技術の継承に向け、青森県の伝統工芸士が、骨組みに全て竹を使った組ねぷたの制作を進めています。

「オール竹製」の組ねぷたを制作しているのは、県の伝統工芸士・髙橋勝良さん(64)です。

「弘前ねぷた300年祭」の記念事業として櫻田宏市長から制作依頼を受け実現した、骨組みに竹のみを使った、この組ねぷた。使う竹は髙橋さん自ら、県外に出向いて入手したマダケだといいます。

現在は、ほとんどのねぷたの骨組みに針金を使われていいますが、昔はねぷたを担いで運行していたため、針金より軽い竹が多く使われていました。

髙橋さんによりますと竹の骨組みのほうが針金よりも弾力性があり、躍動感が出るということです。

題材「素戔嗚尊 八岐大蛇退治」の組ねぷたは、幅約1.8m・高さ約4mで、完成に向けて髙橋さんが数ミリ単位で竹の幅を調整しながら、丁寧に組み合わせています。

「オール竹製」の組ねぷたは、7月中に完成させ、その後、弘前市立観光館で展示される予定です。

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