人気ゲーム「ファイナルファンタジー」の制作にも携わったゲーム会社がメタバースに別府の街並みを再現するプロジェクトを始動しました。

九重町の飯田高原にあるゲーム会社「サマータイムスタジオ」。豊かな職場環境を求めて2020年に本社を沖縄から九重町に移しました。自社開発を含めて多くのゲームを制作。2016年に発売された人気作品「ファイナルファンタジーXV」の開発にも携わりました。

弘津健康社長

弘津健康社長:
「ファイナルファンタジーというのは、日本国内の会社としては珍しく最先端のテクノロジーをゲームに入れて届けることを使命としている。例えばキャラクターを作って動かしたり、プログラミングで戦闘シーンを作ったり、ストーリーの展開など全般的なところを携わることができました」

世界で4億人がプレイするオンラインゲーム「フォートナイト」。サマータイムスタジオは、このゲームに別府の街並みを再現するプロジェクトを始動。さらにeスポーツ施設「eーXP」を開設。間近で見学できる開発ルームでは、今年2月から台湾からの学生インターンがプロジェクトを牽引しています。

プロジェクトではゲームのステージ上に別府駅周辺や観光施設を再現。コインを探すルールで実際にプレイすることもできます。

南台科技大学 張育銘准教授:
「台湾教育部からお金を出して学生たちを海外に行来させることに励んでいる。半年間で得られた技術について、私は台湾学生を誇りに思っています」

さらに、ゲーム開発コースがある大分市の専門学校も参加。台湾の学生と協力しながら「別府ステージ」の完成を目指しています。

(専門学生)「もっと楽しめるゲームのルールや機能を作りたい。おもしろいと思ってもらえるとうれしいのでがんばりたい」

プロジェクトでは子どもや初心者でも実際にゲーム開発を体験できます。クリエイターだけでなく、学生や市民の力をあわせて1つの作品を作り上げることに大きな意義があるということです。

弘津健康社長:
「みんなで作った別府市に世界中からアクセスが容易にできるので。ここから世界に向けたゲームを開発ないしは提供できるときっとゲーム開発の産業が大分でもひとつ可能だと証明できる。子どたちもプレイするだけでなくてゲームを作ったり、仕事にできることを知ったりすることができると思うので、そういう未来を夢見ています」

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