去年9月から今年4月にかけ、北海道などに住む2人の客から法定金利を超える14万円余りの利息を受け取ったとして、福岡市の貸金業の男ら16人が逮捕されました。被害者は、全国で5800人に上るとみられています。

 出資法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡市博多区に住む33歳の貸金業の男ら、男女16人です。
 16人は去年9月29日から今年4月5日までの間、北海道に住む1人を含む2人の客から合わせて12回にわたり、法定金利を超える14万6000円の利息を受け取った疑いが持たれています。
 警察によりますと、16人はSNSを悪用し「タイムマネー」や「ポケマネ」などの名称で全国から客を集め、1週間で2割、10日で3割、2週間から1か月で5割などの高金利で金を貸していたとみられます。
 被害者はおととし1月からの2年間で全国でおよそ5800人、集めた金は元本と利息を含めて8300万円に上る見通しです。
 また、16人は福岡市のマンションに4か所の拠点を設け、およそ150人分の他人名義の銀行口座に金を振り込ませるなどしていました。
 16人のうち、男女4人は金融機関で金を引き出すいわゆる「出し子」とみられていますが、他の容疑者の役割、上下関係などは捜査中だということです。
 警察は16人について、SNSを通じて離合集散をくりかえす匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる“トクリュウ”とみて、暴力団の関与を含め、引き続き調べをすすめています。

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