79年前の仙台空襲で焼失した仙台城大手門の飾り金具や釘の実物、そして装飾物の新しい史料が仙台市で発見されました。
将来、仙台城大手門を復元するための手がかりとして期待されています。
新たに見つかった仙台城大手門の飾り金具と釘です。
直径およそ28センチの半球型の飾り金具など合わせて16点で、修理の記録などから江戸時代のものとみられています。
一方、こちらは、仙台城大手門につけられた菊の紋を写し取った拓本。
明治時代中期以降に、取り付けられたものと考えられています。
東北大学の資料調査実習で発見されました。
東北大学文学部2年 長谷川真奈さん:
「これはなんですかねっ言ったら『これはなに?』みたいな反応が返ってきて驚きましたけど、やっぱり貴重な発見だったっていうのがわかって嬉しかったです」
旧国宝の仙台城大手門は1945年7月の仙台空襲で焼失していて、仙台市が2036年を目標に復元を計画しています。
今回の発見は、より正確な復元につながると期待が高まります。
東北大学災害科学国際研究所 佐藤大介准教授:
「やっぱりこういうものが本当に民家に眠っているっていうことがあるんだっていうのは。私も25年ぐらい地域の史料を起こすっていう経験をしているんですけどこういう経験は初めてですから」
佐藤准教授は今後、仙台市と連携しながら史料などを詳しく調査することにしています。
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