石川県の馳浩知事は、白山に登る予定があることを明らかにしました。
2年前には登山をしたものの大雨の影響でふもとから戻れず、災害対応に直接あたることができなかった苦い経験もある中、8月11日の山の日に登る予定を立てています。
石川県・馳浩知事「山の日に登りたい。白山に登って毎年のように環境省からも登山道の整備に来ていただいていますし、昨年末、通信環境も整備していただいていますし、知事としてそういったことを確認しておく必要があると思いますし」
馳知事は、3日の記者会見で登山の予定があるかを聞かれた際このように答えました。
馳知事は、2年前の2022年8月に白山の国立公園指定60周年にあわせて山の魅力をPRするため登山を行いました。
しかし、記録的な大雨に見舞われ、馳知事はふもとまで降りたものの県道が通行止めになったため近くの宿泊施設で足止めとなりました。県庁に戻れず、大雨への対応を協議する災害対策本部員会議に参加することができませんでした。
雨のおそれがある場合の対応については、慎重に行動したい考えをにじませています。
石川県・馳浩知事「天候の事情は重々考えておきたいと思います。休みの日に登る。土日というか山の日に登るという趣旨であり、そもそも公務ではないはずです」
2年前の白山登山にとどまらず、災害時に馳知事が不在だったことは6月にもありました。
6月3日の朝、石川県の輪島市や珠洲市では震度5強を観測する地震がありました。しかし、地震発生時に当日総理官邸を訪れる予定だった馳知事は東京にいたため不在。
さらに災害担当の西垣淳子副知事(当時)も東京にいて、地震の直後は石川県内にいた徳田博副知事が司令塔の役割を担いました。
記者からは「地震が起きたら初動対応にまた何か不都合が生じるのではないかという不安を県民に与えるのではないか」との質問が投げかけられました。
石川県・馳浩知事「そのことを言うと、私はどこにも行けなくなってしまうというのは事実です。通信環境を良くしてもらいました。登山道のそれを確認するというのも知事の私は務めだと思っています」
大雨については「線状降水帯の気象予報も制度が高まったと聞いている」として、精査した上で行動をする考えを示していて、「今は予定という風に申し上げております」と話す馳知事ですが、白山登山を決行するとの決心は強く持っているようです。
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