ダム建設の周辺で住民が使っている水道水が減少した問題で3日、国土交通省は3日の会合で、代替の水源が確保できたとして、一時中止していたトンネル工事を再開する方針が明らかになりました。

これは、富山県南砺市で整備中の「利賀ダム」を担当する国土交通省利賀ダム工事事務所が、3日に開いた利賀ダム建設事業監理委員会で説明しましたものです。

国交省は、水量が減少した水源の南側に山の沢水が出る新たな水源を確認し、6月21日から北原、長崎地区の民家や民宿、事業所の8契約が利用する水道のますに応急的に供給しました。

また、イワナの養殖用水の復旧も行いました。

2日の住民説明会で、応急対策の代替水源の水質・水温・水量など地区全体の理解が得られたことから、準備ができ次第トンネル工事を再開する予定です。

現在の応急対策の代替水源は、ポンプによって汲み上げていますが、国交省では今後、恒久的な代替水源についても周辺の調査をおこなって、地元に負担の少ない形で整備したい考えです。

また、トンネル工事の進捗によって応急対策の代替水源の水量などが変化する可能性があるということで、ひきつづき給水車がいつでも出動できる状態を維持するということです。

利賀ダムは、安全を最優先し、今回の工事中断の遅れを取り戻す予定で、予定通り2031年の完成を目指します。

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