サッカーJリーグの野々村芳和チェアマンが2日、青森テレビを訪れ、J3ヴァンラーレ八戸やJFLラインメール青森を念頭に「選手の目標になるようなクラブ」になるよう県内のプロクラブに奮起を促しました。

野々村芳和チェアマンは、現役時代を過ごしたコンサドーレ札幌で、引退後経営者としてクラブの強化にあたり、2022年からチェアマンとしてJリーグを率いています。就任後は、J1からJ3まであわせて60クラブのホームタウンに足を運ぶことを心がけています。

野々村チェアマンは、全国的な強豪として知られる青森山田高校などジュニア世代の育成に評価する一方で、“受け皿”となるクラブの発展が必要だと言及しました。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「もしこの地域に(選手が)高いレベルに行きたい目標に合うようなクラブが存在していたら、『地元だしあそこに行きたいな』って思う子がもっと増える。地域とかクラブがどう(選手に)追いついていくかを一生懸命やればいい」

また、JFLからJリーグに参入する条件について、昨シーズンの努力目標だった平均入場者数の規定が1試合あたり2000人以上と明確な数値目標にした理由として、クラブを継続的に運営できる能力を見る指標になると説明しました。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「試合会場だけでなく周りの交通渋滞も含めてどうコントロールできるかも上のカテゴリーに上がって、より多くのお客さんが来たときにはすごく大事なことなので、(Jリーグに)上がってくるクラブには、一定以上のハードルは超えてきてもらわないと安心して運営を任せられない」

ヴァンラーレを含め、プロクラブが収益を上げて成長を続けるには地域の支えが重要だと強調しました。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「いまはまだ小さいけど、行政も地域も一緒に育てていこうよと。いまJ3であっても、もしかすると何十年か後にはJ1にいるかもしれないし、もっと世界の上に行ってるかもしれないというくらいの野心を持って競争できるかどうかだと思う。がんばったら報われる世界を僕らが作るので、みんなでがんばりましょうということなんだと思う」

Jリーグでは、今後も加盟クラブや地域の声を汲み取りながら世界を意識したリーグに成長する為の運営をしていきます。

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