3日、ついに新紙幣が発行されます。コレクターが狙うのは“プレミア紙幣”です。
20年ぶり新紙幣 3日発行 準備は間に合う?
小笠原亘キャスター:
3日に20年ぶりに新紙幣が発行されますが、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。絵柄・デザインを変更することを「改刷」といいます。直近50年で、今回が3回目です。たまたま20年ごとに改刷されていますが、決まりは無いということです。
では、前回の2004年の改刷の時はどうだったのでしょうか?当時も新札フィーバーに沸きました。
長い行列ができたのは野口英世の故郷、福島県の銀行です。地元の偉人が肖像画になったということで新札を求める人が殺到しました。
しかし、いざ使おうとすると、駅の券売機やタバコの自動販売機などの対応が間に合っておらず、新札が使えないケースが相次いだということです。
今回の改刷での対応は問題ないのでしょうか。
【全国の新紙幣対応の割合】
・金融機関のATM 9割以上
・鉄道の券売機 8〜9割
・コンビニ、スーパーのレジ 8〜9割
・コインパーキングなど自動精算機 5割程度
・飲食店の券売機 5割
・飲料、たばこなど自動販売機 2~3割
キャッシュレス化が進んでいるため、自動精算機や券売機は遅れているのだと思います。自動販売機も1〜2年すれば完全に新紙幣に対応できると見られています。
井上貴博キャスター:
20年前は大変だったでしょうね。キャッシュレスがこれだけ進んでいない中で、新紙幣が使えないのはだいぶ生活に影響がありますよね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
今でもコインパーキングだと千円札しか使えない場所があったりします。私もその影響で千円札は車の中にいっぱい溜めているのですが、改刷による対応が気になりますね。
井上キャスター:
そういうところから優先的に対応していただけると助かりますよね。
狙え!“プレミア新紙幣” 数字とアルファベットに注目
小笠原キャスター:
新しいお札を集めている人がいます。
“プレミア紙幣”約200枚を収集している宝田萌さん(40代)
「20年ぶりの新紙幣なので、レアな番号の紙幣はぜひゲットしたい!」
レアな番号とはどんな番号なのでしょうか。下1桁が1の紙幣を“1番券”といいます。1番券の査定額は約1万5000円です。しかしアルファベットがAで始まりAで終わり、下1桁の数字にこだわると、約60万円になります。
ホラン千秋キャスター:
“1”は寄贈されることが多いというじゃないですか。1でなくても、それぐらいの価値が1桁であればあるということですか。
小笠原キャスター:
そうです。3〜9までで、ピン札である必要があります。また、「ゾロ目」や「キリ番」も高値がつきやすいそうです。
新紙幣いつ入手できる?両替開始は4日から
では、どこに行けばゲットできるのでしょうか。日本銀行の公式Xによると、“7月3日以降、日本銀行から金融機関に支払われ、順次金融機関やATM等で入手可能”とのことです。銀行に行って両替をすればいいのではないかと思いましたが、3日時点ではできません。
メガバンク3行では4日から新紙幣の両替を開始するということでした。
しかし三井住友銀行では3日の時点で新紙幣を入手できる可能性があります。窓口やATMで預金を引き出す際に旧札に混じって新札が入っているかも知れません。窓口で引き出す場合、「新札混じってないかな」とポロっと言うと、行員さんが渡してくれることもあるかも知れません。
井上キャスター:
これからデジタル化が進んでいくと、新紙幣の発行が今回で最後になるかもしれないと言われています。
松田丈志さん:
実際に新紙幣を触った時の手触りが楽しみですね。
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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父
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