きのう深夜、愛媛県と高知県で最大震度6弱を観測した地震について、政府の地震調査委員会が臨時会合を行いました。この地震は、南海トラフ地震の想定震源域内である豊後水道で発生しています。

地震調査委員会は、きょうの臨時会合で観測データの分析を行い、「南海トラフ巨大地震が発生する可能性が平常時に比べて高まったと考えられるデータは観測されていない」と評価しました。

一方、地震調査委員会は、今後30年以内に南海トラフ巨大地震が発生する確率について70%から80%と試算しています。

会合後、平田直委員長は「そもそも南海トラフでは、いつ巨大な地震が起きても不思議はないということを改めて思い出してほしい。巨大地震の可能性が高まった場合でなくても安心してはいけない」としたうえで、家具の固定をしたり、避難場所・避難経路や家族との連絡方法を確認したり、地震への備えを改めて点検してほしいとしています。

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