熊本城の発掘調査の現場で新たな発見です。
7月2日、報道陣が案内されたのは大天守の北東のエリア。熊本城では2016年の熊本地震以降、復旧工事とともに発掘調査が進められています。
今回、案内されたエリアで目につくのが空洞です。この空洞は高さ約2メートルの通路で、現在は土で埋まっていますが、当時は侍たちの抜け道になっていた可能性もあるとか。
そして今回、より重要な発見だったのが。
記者「熊本城の石垣にある通路、発掘調査の結果、今回、排水溝の存在が明らかになりました」
熊本城調査研究センター 芥川太朗主任主事「向こうに流れ込む水を排水するための排水溝と考えています」
実は城にとって排水溝は生命線。敵を寄せ付けない熊本城の石垣(通称・武者返し)も水には弱く、雨水が染み込めばその水圧で崩れる恐れもありました。
石垣が崩れないよう、排水溝が大天守近くの高い位置から真下に伸び、雨水を地下へと流し込む役割を果たしていたということです。
復旧とともに紐解かれる歴史。今後も新たな発見に期待が高まります。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。