1日、福岡県宗像市では、7月の観測史上1位となる雨を観測するなど、九州北部地方は大雨に見舞われました。

2日も土砂崩れが発生し浸水被害を受けた店舗は、復旧作業に追われていました。

若松康志記者「北九州市門司区の土砂崩れがあった現場です。石垣の上にあった小屋もろとも崩れしまっていて、道路を塞いでいます」

1日から降り続いた雨の影響で、北九州市門司区では、2日朝、土砂崩れが起きているのが発見されました。

道路は通行止めとなり復旧作業が進められていました。

福岡県によりますと、2日午前11時時点で県内では道路損壊が26件報告されていますが、人的被害などはなかったということです。

福岡県宗像市では、1日朝、7月の観測史上1位となる1時間に65・5ミリの雨を観測しました。


西尾健祐記者「宗像市の冠水した地域です。こちらの美容室の外には使えなくなったドライヤーや掃除機が置かれ、現在、片付けが進められています」

美容室「LA・DULCEPASION」・緒方義光オーナー「このあたりまで水がきた、20~30センチ」

浸水被害に遭った宗像市田久の美容室では、2日、片づけの作業が行われていました。


店内には膝の高さあたりまで水が入りこんだことで、電動のイス6台やシャンプー台1つが壊れたほか、店内の壁紙が剥がれるなどしていて、被害額は少なくとも1000万円に上るということです。

この美容室では、予約を全てキャンセルして片付けを進めていますが、再開の目処は立っていないということです。

すぐ近くの飲食店も、床上まで浸水。


冷蔵庫が壊れたほか、店内の壁がはがれるなどしました。


一方、久留米市の原口新五市長は2日の定例会見で、大雨による被害状況などについて説明しました。

久留米市・原口新五市長「わずかな道路の冠水にとどまるなど、間違いなくこれまでのまた今の治水対策、施設による効果が発揮されたのがあらわれました」

久留米市によりますと、道路の冠水などは発生したものの、家屋の浸水や人的被害の報告はないということです。

久留米大学のグラウンドや公園の地下に整備した貯留施設など、治水対策が効果を発揮したとしています。

土橋奏太記者「大雨によって流れ出た大量の土砂が堆積し、道路を塞いでいます。現在、作業員が懸命に撤去作業を進めています」

去年、甚大な被害を受けた久留米市田主丸町では1日、県が進める砂防工事の現場から土砂が市道に流れ出ました。

市は、2日中に土砂を撤去し、通行止めを解除する予定です。

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