県内41市町村の様々な魅力を紹介するコーナー「わがまちLink41」。

今回は、奇抜な見た目がとても印象的な、豊見城市高安の看板店をご紹介。創業者から孫までの3代で店を営む店の人気の秘密に迫った。(RBC NEWS Link「わがまちLink41」6月26日放送回)




ひと際目立つ看板が目印。看板広告の専門店「大星広告」は、店舗の看板はもちろん、公園の壁画や、住宅の壁のデザインを製作するなど、看板に関連することなら何でもこなす、いわば看板広告の総合商社だ。

▽店主 「大城勝也と申します」

大星広告の大城勝也さんは、30年以上看板広告に携わり自ら製作も行う、大星広告の屋台骨。

大星広告が1ヶ月で受注する広告の数は、なんと約100件。従業員4人で製作している。ここ数年は広告の依頼が増えていて、去年は過去最高の売上げを記録したそうだ。


▽店主・大城勝也さん 「実は半年待たれている方も…何名かいますね」

ークレームは入らない?
▽店主・大城勝也さん 「入らないんですよ、これが。なんで待てるのか私も聞きたいくらいで」

那覇市宇栄原にある、アミューズメントバー「BBキング」を営む上原さんもそんな顧客の1人だ。飲食をしながらビリヤードなどを楽しむことができる店で、内外装やインテリアからはこだわりがうかがえる。
▽BBキング・上原さん 「もともとは違うお店で、リニューアルでこの1月に「BBキング」というお店にリニューアルオープンしました」

リニューアルのタイミングで、大星広告に看板製作を依頼した上原さん。お店を象徴するオブジェなどは完成したのですが、肝心の看板は・・・まだ届いていない。

ーお店に影響はない?
▽BBキング・上原さん 「正直なところ、めちゃくちゃ困ってます(笑)」

半年待ちの状況でも、上原さんは他の会社に発注するつもりはない。それには理由があった。


▽BBキング・上原さん
「次の大星広告さんの作品が、楽しみですね。120%、いつも想像を上回ってくるので」

多少納期が遅れても、上原さんの大星広告への信頼は揺るがない。でも…画面を通じて切実なお願い。

▽BBキング・上原さん(放送を通じて大城さんにメッセージ)
「大城さん、お願いします、早めに。めちゃくちゃ困ってます(笑)」

創業者は手描きの「映画広告」の熟練職人

大星広告の創業は1975年。創業者は84歳の大城敏夫さん。勝也さんの父親だ。

▽創業者・大城敏夫さん 「夢が叶えられる時代っていうのかな、何をやっても希望に満ちあふれて」

敏夫さんは20歳のときに映画広告の世界に飛び込み、手書きの看板職人として活躍。しかし時代の移り変わりとともに印刷の看板が増えはじめ、看板職人への需要が減っていくと、所帯を持ったことをきっかけに、34歳のとき、広告全般を扱う会社を起こした。

▽創業者・大城敏夫さん 「印刷物はなくてすべて手書きですからね、あの頃は。
絵が描ける人が看板店に移ったというだけで歓迎された」

絵を描くことに関しては絶対の自信があった敏夫さんでしたが、看板広告は映画の広告とは、違う世界。しかし難しい依頼も断ることはなかったそうだ。

▽創業者・大城敏夫さん 「365日、日曜日もない。あとはもう働きっぱなし。毎日残業」

ー大星広告の50年はあっという間だった?
「それは、あっという間というか、瞬間だな。」

ーやり残したことは?
「ないですね」

2代目が盛り立て 創業50年へー

2代目の勝也さんは、敏夫さんが培った看板作りのノウハウを受け継ぎながら、時代の流れに合わせて大型プリンターやデザインソフトを導入し、大星広告をさらに発展させた。

▽創業者・大城敏夫さん 「やる気があってセンスがあったんだろうね。だいぶ助かりましたよ」

父から息子へ。親子でつないできた信頼で大星広告は来年、創業50年を迎えるが、まだ通過点に過ぎないという。というのも・・・

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