クマに襲われた女性が死亡し、入山が規制されている八甲田山系について。青森市は1日、クマを捕獲するための罠を設置しました。

1日は、青森市の職員や猟友会のメンバーが現場周辺の登山口の近くに集まり、トラックで八甲田山系の入山が規制されているエリアに箱罠を運びました。

市によりますと、箱罠は6月25日に女性が襲われて死亡した現場の周辺と、持ち物のおにぎりが奪われた現場周辺の2箇所に設置されたということです。

人を襲ったクマは行方をくらませていて、市の職員は今後、少なくとも3日に1度のペースで罠の中身を確認するということです。

青森市環境部 柴田一史次長
「一日でも早く捕獲をして、安全な山にもどしていきたいと考えています」

また、入山規制が行なわれている現場周辺の登山口では、1日朝も県の職員が注意喚起を行なっていました。

県・観光交流推進部観光政策課 小橋弘子課長代理
「登山道閉鎖を知らない県外のお客さんもいらっしゃるので、今回のクマの事故による入山規制の登山道閉鎖のことを伝えています」

夏の登山シーズンを迎えている宿泊施設では、入山規制は打撃ですが、山に入らない形で魅力をアピールして観光客を迎えています。

酸ヶ湯温泉 畑田素子支配人
「今は山には登らないで、温泉でゆっくり休むようなことを考えてくださいと伝えている。登山に行けないからキャンセルしたいというのは今のところない」

現場周辺の入山規制は、人を襲ったクマが捕獲されるまで当面の間続く予定で、青森市では2日も新たに2~3台の箱罠を設置するなどして早期のクマ捕獲に努めたいとしています。

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