新潟水俣病の症状を訴えながら国に患者と認められない人たちが国と原因企業に損害賠償を求めていた裁判が18日、判決の日を迎えました。新潟地裁は、一部の原告を新潟水俣病と認定し、原因企業に1億400万円の賠償を命じる判決を言い渡した一方、国の責任は認めませんでした。

【黒崎 キャスター】取材を担当している長谷川 記者です。今日の判決からどんなことが見えてきたでしょうか。

【長谷川 記者】3月の熊本地裁でも同様の判決があったんですが、ここでは発症から20年が過ぎていることから、損害賠償請求権は消滅していると判断されました。

しかし新潟地裁は今日の判決で原告側は「自らが水俣病である可能性を認識しておらず、認識していたとしても差別や偏見などのために損害賠償請求を躊躇していた」として、損害賠償請求権が消滅したということはできないと結論づけました。

【黒崎 キャスター】原告にとって前進と言えるのでしょうか。

【長谷川 記者】原告側は国の責任を認めてほしいというのが、一番の訴えですので、今後、控訴する可能性が大きいと思われます。

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