30日に放送のテレビ番組「がっちりマンデー!!」では「儲かるピーエイチ」と題してpHに関するビジネスが紹介されていました。
ただ、50代の筆者にとって、このpH「ピーエイチ」という読み方、なかなかしっくりきません。
一定以上の世代にはそういう人も多いようで…。(2022年4月取材)
SNS、X(ツイッター)のとある投稿です。
子供が化学の勉強で、pHを「ピーエッチ」と読んでたので「ペーハー ね」と言ったら「先生がその言い方が許されるのは昭和までと言ってた」と言われてショックを受けている…という投稿が、およそ2.9万リツイート、8.3万いいね!を集めるなど話題となりました。
ちなみに、この記号は水素イオンの濃度を示す数値で、液体が酸性・中性・アルカリ性かを測る尺度。きっと理科の授業で習っているはずですが…
さて、皆さんはこれ、ずばり何と読みますか?
小学校理科習ったpH 何て読む?
「ペーハー」はドイツ語で以前は国内で主流でしたが、現在では世界の基準に合わせて「ピーエイチ、ピーエッチ」呼んでいて、教科書にも読みがながふってあります。
入学式、新学期と新しい教科書に出会う季節。教科書に注目しました。以前は常識だったのにいつの間にか変わっている内容がほかにもあるのではと、探してみました。きょうは、私が個人的に驚いた変化を紹介します!今回調査したものはこちら!
変わりゆく教科書の内容、今回は、こちらの方に聞いてきました。
TOP-U予備校宇部進学教室の、井上学先生です。モットーは「時間は有限」。早速、特別授業の始まりです。
まずは、いまの大河ドラマでも話題、源頼朝。鎌倉幕府がいつできたのか?についてです。何年か分かりますか?
永岡アナ「いいくにつくろう鎌倉幕府」
井上学先生「そう、いいくにつくろう鎌倉幕府で?1192、1192ですよね」
こう答える人は多いと思いますが、今ではそれ、ちょっと古いかも…。
井上学先生
「いまはそれよりちょっと前の1185年、このときにいわゆる日本、東日本ですけど、それを支配する権利、守護とか地頭って聞いたことありますかね?その設置する、置く権利を朝廷から与えられたということで、このときに鎌倉幕府が成立したというふうに書いてある教科書もあります」
永岡アナ
「教科書によるんですか?」
井上先生
「そうですね教科書によっては、これ(1185年)がそのまま鎌倉幕府が成立と書いてあることもあれば、諸説ありますというふうに書いてある教科書もありますね」
1185年の暗記法は「いい箱つくろう鎌倉幕府」か、諸説あることから「いいやいつでも鎌倉幕府」などちょっとしゃれを効かせたものもあります。
さらに、源頼朝と言えば、肖像画を思い浮かべる人が多いと思いますが…
井上学先生「あの肖像画は本当は源頼朝ではないというふうに言われています」
正体については、現在も論争が続いているそうです。
水などの量を表す単位、リットルは?
私は、筆記体のLの小文字を書いていましたが…みなさんさんはどうですか?
井上学先生
「このリットルを書いている世代は、もうだいぶ年上の世代かもしれません。これは大文字のLとして書きます。500mLというようにですね」
永岡アナ
「なんでこれは小文字から大文字に変わったんですか?」
井上学先生
「これはほぼ日本でしか使っていない表記だったんですね。1970年代でさえも世界ではこれ(L)を使っていたんですけど。世界に合わせましょう、世界の基準に合わせましょうということで・・・」
ちなみにA、V、Nなど人の名前の記号は大文字、m、kgなどそうでないものは小文字となっています。それに習えばリットルのエルは小文字ですが、数字の1と
見分けがつかないので大文字が使われます。
お子様がいらっしゃるご家庭で、(筆記体・小文字のl)を書けば、は?というふうに言われるので気をつけてましょう。
私の名前は○○です?
最後は、英語の授業です。
英語で「自分の名前は~です」と名乗ってみて下さい・・・。
永岡アナ
「私の場合はこうでした。Nice to meet you.Oh…I’m Ka
tsuya Nagaoka」
井上先生
「はは、いまの表現はとても複雑な表現でしたけど。名・姓(Katsuya Nagaoka)の順でたぶん言われたと思うんですけど、いまはもうその言い方は古いです」
そうなんです。いまでは日本国内と同じく姓・名の順で名乗ります。
井上先生
「東京オリンピックが始まる前だったと思うんですけど、公文書もそれで統一しましょうということで」
永岡アナは“I am…”の言い方で習っていました。
井上先生
「“My name is…”は実は私の世代ですね、もう40超えてるんですけども…の世代はちょっと習ってまして、いまの教科書は“I am…”で全部書いてあります」
どちらも実際に使われる表現ですが、“My name is…”は「私は…と申します」というような丁寧な表現で、ビジネスの場などで使われます。
一方で“I am…”はよりフレンドリーな表現で、日常会話はこちらが主流です。
研究が進んだり、新たな発見があったり、解釈が変わったり…。
絶対だと信じていた教科書の内容でさえ、少しずつ変化しているようです。
そのほかにも、こんな変更がありました。
教科書以外でも、常識だと思っていたことがいまでは非常識になっている…
というものはたくさんあると思います。
疑ってばかりでは疲れますが、果たしてそれは真実なのか、新生活が始まったいま、
新しい視点で周囲に目を向けてみることでちょっと新しい自分に出会えるかもしれません。
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