リニア新幹線の山梨県内の工事をめぐる、静岡、山梨、JR東海による3者合意。「水の回復措置」について、JR東海と静岡県の認識に違いがみられたことを受け、静岡県の鈴木知事は6月28日、JR東海に確認した上で「条件がつくものではない」との考えを示しました。
リニア新幹線の山梨県内のボーリング調査や掘削工事をめぐり、静岡県は6月18日、山梨、JR東海の3者で合意し、県境付近での実施を認めると表明しました。
3者合意にある「水の回復措置」について、JR東海の丹羽社長は、6月25日の会見で「トンネル掘削工事によって生活環境や自然環境に著しい影響があり、かつ工事との因果関係が明白になった場合には、田代川の適用を含めて、具体的な回復措置について静岡県と調整をしていくということになると考えている」と話しました。
丹羽社長は「環境に影響が出た場合に回復措置が必要」との考えを示した一方、静岡県の説明として、鈴木知事は6月18日に3者合意を発表した際「掘削工事等の人為的な要因により、新たに流動することになる水についての回復措置が必要」と発言していました。
鈴木知事は28日の会見で、JR東海と静岡県の認識に違いがみられたことを受け、JR東海に文書で確認したと明らかにしました。
<静岡県 鈴木康友知事>
「こういう条件がつくものではないので、改めてJR東海に問い合わせております。その結果、この3者合意事項以上の条件がつくものではないということはJR東海から回答いただいたので、その点は3者合意を遵守できると考えております」
鈴木知事は、確認できたのでJR東海に訂正は求めないとしています。
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