県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。
第81回のストーリーは、十和田市出身の佐伯紅実子(さえき・くみこ)さん。

現在は、挙式・披露宴のプランニングやコーディネート、さらにヘアメイクや前撮りなどを行う「株式会社MYTHEL TOKYO」でディレクターを務めている。

安室奈美恵や浜崎あゆみに憧れた学生時代「可愛くなるため」雑誌で研究

佐伯さんの幼少期は、思い立ったら自分の気持ちを突き通す少し頑固な子どもだった。
佐伯紅実子さん
「自分がこれ着たいとか、これやりたいとか思ったら、それをやり遂げないと気が済まないタイプで、折れない。多分すごく育てづらかったと思います」

小学校の頃の夢は、ファッションデザイナー。

佐伯紅実子さん
「周りの子たちが着ていないような服とかも、自分の中で“これがいい”と思ったら絶対それしか着たくなくて。ファッション系とか美容系とか、華やかな世界に興味はずっとあったと思います」

当時流行っていた安室奈美恵や浜崎あゆみに憧れていた学生時代。ファッション雑誌を参考に、服装やメイクをまねしていた。

佐伯紅実子さん
「本当にメイクをすることが好きだったので、自分の顔にもコンプレックスがすごくあったし、とにかく自分が可愛くなるためにどうしたらいいかっていう研究をしていました。めっちゃ買ってました、雑誌」

高校卒業後の進路を考えている頃、テレビで見ていたドラマから影響を受ける。

時代をつくっていきたい」と意気込むも理想と現実のギャップに直面

佐伯紅実子さん
ウエディング関係のドラマを高校2年生か3年生のときに見たときに、もう(目指すのは)この世界だなと思って影響されました。そこから専門学校とかを探すようになりました」

憧れていた東京で専門学校に入学し、ウエディングのヘアメイクを専攻。2年間勉強した後、ホテルの中にある美容室に就職した。自分が流行りをつくる意気込みで働き始めた。

佐伯紅実子さん
時代についていくよりも時代をつくっていきたいと思っていた」

しかし就職後は、理想とは違う現実とのギャップで苦しんだ。

佐伯紅実子さん
「正しいと思ってきたことが全然通用しなかったりとか、正義だと思って言っていることが全然わかってもらえなかったりとか、もうとにかく海外で働いて、日本の堅い社会を一度出てみたいと思った」

海外での仕事を視野に入れ始め、昼も夜も仕事をしながら再び学校に通い、3年で美容師免許を取得。

そして、その頃に働いていたウエディング会社がハワイに支店を持っていたことで会社に直談判し、6年間ハワイで勤務。

佐伯紅実子さん
「環境がまず全然違うので、外でヘアメイクをして外で撮影をして、外で挙式をするっていう環境だったので、とにかく自然の影響を受けまくる。いろんな環境のもとでヘアメイクをすることによって、すごく勉強になった部分はたくさんありました」

そして、同じ頃から始めたSNSで世界がさらに広がる。

SNSでの発信で広がった仕事の幅と世界観 積み重ねてきた経験生かして

佐伯紅実子さん
「2013年ぐらいからインスタグラムを始めて、ヘアスタイルとかメイクとかをあげていって、そこから割とインスタグラムを見てくださっているお客さんが来るようになったんです」

自分のやっていることを直に評価されるようになった今、フリーランスを経て、信頼し合う仲間と仕事をしている。

佐伯紅実子さん
「本当に仕事の中で一番今、自分がやってきたことを生かせているかなと思います。今までずっと突き進んでステップアップしてやってきたことを、今度は継続しながら、自分の人生を謳歌させることを頑張りたいなと思っています」

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「Turning Point」2024年6月25日(火)放送回より

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