上下水道の復旧が遅れている被災地で活用してもらおうと、水を使わない「バイオトイレ」が能登半島に向けて出発しました。

洋式のバリアフリートイレに、ピカピカの洗面台。

衛星回線を使ったWi-Fiも。

小布施町の災害ボランティア団体「日本笑顔プロジェクト」が設計した快適トイレです。

便器の下にはウッドチップが入っていて、微生物が1日40回分の排泄物やトイレットペーパーを分解するため、水がなくても利用できます。

日本笑顔プロジェクト 林映寿代表:
「補助器具がついているので、高齢化率の高い能登でも安心してご利用いただけると思います」

プロジェクトでは、能登半島で支援を続ける中でトイレが心身の健康に直結すると痛感。

企業の協力も得て、広さ2畳分のコンテナハウスを改装し、リラックスして過ごせるトイレをつくりました。

ハウスにはドラム缶風呂も。

屋外に設置する薪を使った湯沸かし装置と接続できるようになっています。

照明などの電源としてソーラーパネルと蓄電池も備え、費用は全体でおよそ500万円だということです。

日本笑顔プロジェクト 林映寿代表:
「災害関連死を食い止めることに関してもトイレの改善は優先度が高い」
「1人でも多くの皆さんに今回作ったトイレを使っていただきたい」

トイレはまだ上下水道が復旧していない石川県珠洲市の寺で使われることになり、18日午後、小布施町を出発しました。

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