<静岡県沼津市誠恵高校 eスポーツ部の部員たち>
「ぐるぐるぐるぐるおいしくなあれ、ぐるぐるぐるぐる美味しくな~れ」
静岡県沼津市の高校で開かれた文化祭。理科室でeスポーツ部の部員が販売していたのは混ぜれば混ぜるほどおいしさが増す「まぜそば」です。
<客>
「おいしい!めちゃめちゃ食べやすいです」
スープのあるラーメンではなく「まぜそば」にしたのにはワケがありました。
<eスポーツ部 鈴木利空さん>
「ゲームって電子機器じゃないですか。汁があるもので汁が飛び散ると壊れてしまう可能性があるので汁がない方がいいってなってまぜそばになりました」
6月27日のしずおか産は「ゲーミングまぜそば」。
ゲームプレーヤー向けに生まれたメニューです。
沼津市の誠恵高校。「新しい部活の形」として注目されているのが「eスポーツ部」です。
<ゲームプレイノイズ>
「りく、上行って」「はいはーい了解」
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」のことで、ゲームを競技として捉え、主にコンピューターゲームで対戦。国際大会も開かれています。
誠恵高校のeスポーツ部の部員は70人。全国大会の出場経験もあります。
<eスポーツ部 田中大雅部長>
「手は比較的疲れなくて頭とか目とかそこらへんが疲れます。けっこう体力を使う」
大会では3時間以上対戦することもあり、勝つためには「集中力」と「気分転換」が必要です。
「ゲーミングまぜそば」は沼津市内のラーメン店のアイデアで生まれました。
<真卓朗商店 亀山卓朗さん>
「僕が薬膳みたいな漢方を使った体にいいつけ麺を出していたんで、生薬みたいなナツメとかショウガとかニンニクを入れてパワーアップしようという感じ」
<麺百式 佐藤貴彦さん>
「あくまでも食材から自然的な摂取をやっている」
「ゲーミングまぜそば」には脳を活性化させるという「ナイアシン」、疲労回復を促す「アルギニン」などが含まれ、集中力を高めてもらうことを意識して試作を繰り返したそうです。
<部員たち>
「ぐるぐるぐるぐる美味しくなーれ」
「まぜそば」をよりおいしく食べるため「呪文」をセットにしました。
<真卓朗商店 亀山卓朗さん>
「最初は円を描くように『ぐるぐるぐるぐるおいしくなーれ』をやって、今度は縦回転で『ぐるぐるぐるぐるおいしくなーれ』それを2セットやって完成。ちょうどスープと油の割合が混ぜることによって乳化されて麺に絡みやすくなるっていう感じでおいしさが倍増するような感じ」
「呪文」の振り付けは生徒が考えました。
<麺百式 佐藤貴彦さん>
「行き詰った時には1回ちゃんと休んだ方が効率がよくなる。だから煮詰まった時にやって少しでも気持ちを明るくしてからもう1回(対戦を)やってもらった方がいいのでは。負けている時ほど食べてほしい」
対戦相手に勝つことを願い「超ビクトリー肉まぜそば」と、名付けました!
<eスポーツ部 田中大雅部長>
「ゲームの途中で食べることになっても胃もたれでやる気を失う時がある。それがなくなると思う」
<eスポーツ部 鈴木利空さん>
Q. 周辺に機器がある状況で食べたが?
「見てわかる通り、全然飛び散ってなくてめちゃくちゃいいです」
残ったスープにご飯を入れて混ぜることで、味の変化も楽しむことができます。
<麺百式佐藤貴彦さん>
「プレーヤー層が若い、彼らが主役の競技ですので、そういうところがもっと認知されて、大人たちが参入して盛り上げていければいいんじゃないかなと思います」
高校のeスポーツ部員をきっかけにして生まれた「まぜそば」は、開発したラーメン店2店舗で来月中旬、冷凍食品として数量限定(50食分)で販売することが決まりました。
パッケージは誠恵高校の芸術コースの生徒がデザインしました。生徒たちは受験生の夜食にもいいのではと言っています。
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