25日朝、青森市の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ死亡しました。女性を襲ったクマは今も捕獲されていません。

※25日の死亡事案のほか、21日・22日の事案の詳細はリンクなどからご確認いただけます。

一方で、登山客などが今も八甲田の山へ入っているため青森市や県などは、現場周辺の入山を当面の間規制する方向で一致しました。

27日の八甲田の地獄沼周辺。警察がパトロールをして山に入る人へ注意を呼びかけていました。

クマに襲われた女性が亡くなってから3日目。八甲田の酸ヶ湯周辺では、例年より少ないものの、27日も県外から登山客などが訪れていました。

警察官の呼びかけ
「ちょっと(入山を)中止してもらって大丈夫ですか。せっかくですけど。徳島から来られた方も皆さん納得していただいたので…」

登山客
「納得します」

登山客
「もうしょうがない。警察の方で安全安心を保つ観点から、私も踏ん切りつきますよ。ちょっと不安な要素ももちろんあるので…」

こうしたなか、関係機関が対応を急いでいるのは、入山規制です。

現在、課題となっているのは、現場周辺の土地所有者の確認で、国有林は林野庁が管理、登山道は県が管理しているため、入山を規制するためには関係機関での調整が必要となります。

このため、27日は青森市や県、国など関係機関が会議を開き、現場周辺への入山を当面の間規制する方向で合意しました。

青森市環境政策課 菊地朋康課長
「今でも日々、人が現場近辺に集まっているという報告もありましたので、少しでもスピード感を持って対策を打ち出したい」

関係機関は28日も会議を開き、入山規制の範囲などを最終決定する方針です。

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