長野県飯田市にあるリニア中央新幹線の工事の残土置き場で2024年2月、排水路から県の条例の基準を上回るアルカリ性の水が検出されました。

JR東海はすぐに調整池の出口を閉めましたが、その後、雨で池があふれ複数回下流に流れたということです。

pH10.0のアルカリ性の水が検出されたのは、飯田市下久堅にあるリニア新幹線の残土置き場の排水路です。

JR東海が行っている独自の環境調査で、2月に明らかになり、すぐに調整池の出口を閉めましたが、雨などで水が増えてあふれ、複数回、下流の川に流れ出たということです。

排水路には、3月28日に中和処理装置を付けたということです。

JR東海は、基準値を超えていることが判明するおよそ2週間前に、下流で検出されたpHが中性に近い8.0で環境基準に収まっているとして、「影響は小さい」と判断しています。

このほか、大鹿村の小渋川非常口と飯田市の中央アルプストンネルで出た土から、基準を超える重金属が検出されましたが、適切に保管や処理を行ったとしています。

今回の調査結果は、JR東海が2023年度に行ったものをまとめたもので、27日に県や沿線の9市町村に送付されました。

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