山形県山形市できょう、消防士の救助技術を競う競技会が開かれました。この競技会にかける様々な隊員の思いを取材しました。

県内の若手救助隊員が技術を競う、消防救助技術指導会。

一流の消防救助隊員になるための登竜門とも呼ばれています。


今年は県内12の消防本部から40チーム113人が参加し、基礎・連携訓練の7種目で、東北・全国大会の切符をかけて上位を目指します。


こちらの種目は「はしご登はん」。


垂直のはしごを15メートル登る速さを競います。命綱を取り付けるロープ技術がタイムを左右します。

技術・速さ・安全が求められる種目に挑むのはこちらの女性。

東根市消防本部 小山田久怜亜さん「大先輩が(過去に)出場していて、そこから女性が出場していないということで私の番かなと…」



小山田さんロープを巧みに操り、命綱を装着。

しかし…

東根市消防本部 小山田久怜亜さん「あっと思ったんですけど、最後まで登ろうという気持ちでがんばった。結構悔しい」


タイムは、20秒7。7人中5位でした。



東根市消防本部 小山田久怜亜さん「(女性が)救助大会に出るのはあまりいないので、今後のためにも参加できて良かったと思うしこれからもそういう人が増えてほしい」


続いては、5人1組で行う「引揚救助」。

2人が7メートル下に降り要救助者を運びます。4人で引き揚げるため、体力のほかにチームワークが求められます。

こちらの種目には、先月南陽市で発生した山火事で消火・救助にあたった置賜広域消防本部も参加しました。



置賜広域消防本部 小野興平さん「きょうまですごく、プレッシャーとかいろいろ緊張する部分が多かった。ほっとした」



万が一の事態に備え、日々訓練に取り組んでいる隊員たち。しかし、がんばっているのは隊員だけではありません。

「パパ いちい(1位)」



置賜広域消防本部 小野興平さん「毎日訓練していると、家族には負担をかけている」「小さい子どももいるんですけど満足に遊びに行かせられなかったりいろいろ我慢してもらっている部分がある。妻にも2人の面倒を見てもらって…。家族に、市民の皆さんに恥じない自分を誇れるような消防士になりたい」

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