東日本大震災の影響で土地の境界が不規則に動いた宮城県石巻市の沿岸部で、仙台法務局は、精度の高い登記の地図を新たに作ることになり、所有者立ち合いの下、境界標識の確認作業を現地で進めています。

仙台法務局の委託業者:
「境界を私どもと一緒に見ていただきたい」

境界の確認作業が行なわれているのは、石巻市の大街道東と南地区の合わせておよそ57ヘクタールです。仙台法務局の委託業者が、所有者立ち合いの下、境界標識の位置などを調べています。

この地域は、震災の地盤沈下や津波で境界を示す標識が不規則に移動しました。このため、区画を明確化した「登記所備付地図」と呼ばれる地図を、来年3月の完成を目指し新たに作るもので、今後、土地の測量を実施します。

仙台法務局 船水格総括表示登記専門官:
「(不明確な境界は)土地の売買や相続の場面をきっかけにして隣りとの境界争いが発生するなど、境界問題を巡るトラブルが生じる恐れがある」

仙台法務局 船水格総括表示登記専門官

震災後に石巻市の沿岸部で、新しい登記の地図が作られるのは5か所目となります。

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