『ブックオフ』などのリサイクル店を運営するエコノス(本社・札幌市)は25日、店舗にあるはずの3200万円相当の“在庫”が所在不明となり、関与が疑われる店長の行方もわからなくなっていることを明らかにしました。
エコノスがまとめた『調査報告書』によりますと、今年4月に行った内部監査で、買い取ったはずの商品が見当たらないなど、在庫の不備が見つかりました。
その後、調査を進めた結果、2021年5月以降、リサイクル店の店長が商品の買い取りを装い、買い取り額に相当する現金を不正に取得したり、店舗から在庫を持ち去ったりした疑いがあるということです。
報告書では、およそ3200万円相当の在庫が所在不明になっているとしています。
関与が疑われている店長は先月9日、内部監査の担当者から不明となっている商品の所在などについてヒヤリングを受けている途中で失踪し、現在も連絡が取れない状態だということです。
この店長は、店に陳列している商品をはじめ、買い取り後に店内のカウンターに一時置いていたり、バックヤードに保存していたりした商品を、従業員が手薄になる時間帯を狙って、店の外に持ち出していたとみられます。
『調査報告書』をまとめた特別調査委委員会は、買い取り時などのチェック体制や管理体制の甘さを指摘しています。
報告書を受けてエコノスは、社長の月額報酬の30%を1か月減額するほか、上司2人を懲戒処分とする予定です。
エコノスは「今後このようなことが二度と起きないよう、役職員一同、真摯な努力をしてまいります」とコメントしています。
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