名古屋市千種区に住む63歳の女性に、SNS上で架空の金融アドバイザーをかたって、現金あわせて740万円をだまし取った疑いで、東京都に住む37歳の男が逮捕されました。

逮捕されたのは、東京都荒川区の職業不詳 伊藤大奨容疑者37歳です。警察によりますと伊藤容疑者は別の人物とともに、おととし11月から去年2月までの間、千種区に住む63歳の女性にLINEを使って「富(とみ)倍増計画に参加しましょう」などとウソを言って、現金あわせて740万円をだまし取った詐欺の疑いがもたれています。

おととし11月、女性が使用するLINEのアカウントが身に覚えのない投資グループに追加させられ、「アメリカの金融会社でテクニカルアドバイザーを務める江藤堅一」を名乗る人物らから投資を勧められたということです。

女性ははじめに5万円を投資し、その後、14回に渡って入金を繰り返したところ、投資アプリ上の残高が1億円を超えたと表示されました。

女性が現金を引き出そうとしたところ、サービス料などの名目でさらに500万円以上を要求されたため詐欺と気づいたということです。

伊藤容疑者は金を引き出すいわゆる「出し子」の役割を担っていて、警察は詐欺の犯行をすべてSNS上で完結させる「SNS型投資詐欺」とみています。

SNS型投資詐欺の逮捕者は今回が愛知県で初めてですが、被害は今年に入って県内で225件、被害額は約27億円に上ります。警察は詐欺グループの全容解明を進めるため、主犯格や共犯者について調べを進めています。

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