25日朝、青森市の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ死亡する“最悪の被害”が発生しました。青森市で出没が相次ぐ「クマ」。

※25日の事案の詳細については写真リンクよりご確認いただけます。

今年度は25日までに50件の出没情報が寄せられていて、八甲田山系などの山あいに集中しています。

専門家「6月のオスのクマが危険」一体なぜ…?

日本ツキノワグマ研究所の米田理事長は、クマの生息域が1990年代以降に八甲田へも広がっていて、さらにこの時期は特にオスが交尾期を迎え、気が立っていて危険であると指摘します。

「人とクマとがタケノコの奪い合いをしている中で衝突した」

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長
「1975年の環境省の調査では、八甲田はクマがいない地域だったそれが、徐々に1990年代からクマが増えだして今はクマは八甲田に常在している状態」

「6月はクマの交尾期で、オスが非常に気が立っている。単一食でほぼ1か月間タケノコを食べる期間で、非常に夢中に食べる期間で、人間側も一生懸命(タケノコを)採っている。それで人とクマとがタケノコの奪い合いをしている中で、衝突した」

「夏以降、食性が変わってクマも木のみや昆虫食になって事故が減る―」

また、クマの食性が変わるまでは注意が必要であると警鐘を鳴らしています。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「夏以降、食性が変わってクマも木のみや昆虫食になって事故が減る。あと2週間から10日は注意が非常に必要な時期です」

25日の事案を含めると、青森県内でクマによる人的被害が確認されるのは2024年で3件目で、県は全域に「ツキノワグマ出没警報」を発表して警戒を呼びかけています。

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