25日午後5時半、記者会見場に姿を現した自民党の堀井学衆議院議員。政治家として、大きな決断を口にします。

 堀井学衆院議員(25日会見)
「一連の政治資金問題、不記載問題について、国民のみなさま、道民のみなさまに深くお詫びを申し上げたいと思います。政治家として、1人の男として、人間としてけじめをつけたいという思いでありました。そこで次期衆院選に出馬しないという決断に至ったと次第であります」

オリンピックの銅メダリストで、現在、衆議院議員4期目の中堅議員が、次の衆院選に立候補しないことを決めました。その理由は…。

堀井学衆院議員(25日会見)
「副大臣をわずか3か月で辞任するという点が1点であります」「もう1点は、事務所にて秘書の横領事件があり、秘書が逮捕されました。引き続いて、政治資金の不記載という相次いで起こった問題に責任をとる必要があると考えておりました」

 派閥の裏金問題で2196万円のキックバックを受け取り、政治資金収支報告書に記載しなかったとして、4月に党の役職停止となった堀井氏。

堀井学衆院議員(1月会見)
「深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

 1月の記者会見で謝罪しましたが、説明が不十分だとして、地元の支援者から批判が相次ぎました。さらに…。

自民党苫小牧支部大会・堀井氏秘書(2月)
「本来であれば、堀井学本人が皆様にご挨拶させていただくところですが…」

 いわば「身内」の自民党員への説明不足も明らかになった堀井氏。地元を回らず、SNSの発信に重点においた政治姿勢にも「身内」から不満が噴出しました。

自民党苫小牧支部長 板谷良久道議(2月)
「本当に(苫小牧の)事務所がなくて、どう選挙を戦うんだという意見が圧倒的に多い。本人の意見をちゃんと聞きたい」

 3月には、ようやく“お詫び行脚”に出ましたが、5月、一部の支部から次の衆院選の候補者である支部長の座を交代するよう“三行半”を突き付けられたのです。

堀井学衆院議員(25日会見)
「“議員辞職”については、まだ未来の可能性が残っているわけでありますし、“離党”についてもまだ未来の可能性が残るわけであります。そういった意味では選挙に出馬しないというけじめのつけ方が、私にとっては一番重いものだと考えておりまして」

 自身の“政治生命の未来”があるとして、議員辞職や離党をする考えはないことを明らかにしました。

同じ選挙区で戦ってきたライバルの「敵失」に、立憲民主党の山岡達丸衆議院議員は…。

 立憲民主党 山岡達丸衆院議員
「組織が違う者が、いろいろ話をするのはちょっと難しいというのが率直な思いなんですけれど、個人として説明責任を果たされていくものだということは思っています」

北海道9区には、共産党の立野広志氏も立候補を表明していて、次の衆院選挙に向けた動きが注目されます。

 自民党北海道9区支部は、堀井氏の後任となる、次の衆院選の候補者を公募で選ぶ予定で、今後募集の方法などを決めるとのことです。

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