青森県五所川原市で8月4日に開幕する「五所川原立佞武多」に向け、新作の製作が24日、山場を迎えました。2024年の立佞武多「閻魔」の面に墨で表情が書き入れられ、佞武多に魂が宿りました。

新作大型立佞武多の「閻魔」は、ねぷた表現師「忠汰」さん=本名・齋藤忠大さんが製作していて、24日は面に墨を入れる「書き割り」作業が行なわれました。

「閻魔」は、地獄絵図などでは恐ろしいものの代名詞ですが、齋藤さんが込めたのは別の思いです。

裁きを下す閻魔大王が、生前の行いを映す浄玻璃の鏡に、にらみを利かせる構図をとっていて、未来を担う子どもたちに正しい道を示すというものです。

「書き割り」では、明かりが入れられた白い面に3本の筆を使い分け、墨が入れられると、徐々に閻魔の表情が現れ、最後に“魂が入る”と言われる目に墨が入れられました。

ねぷた表現師 忠汰(齋藤忠大)さん
「骨組みの段階からイメージはついているが、紙を貼り、目を入れる時は多くの人の手がかかっている。面の書き割りは、完成前の一区切りで、良い日に節目を迎えられた。ほっとしているのもあるが、すごく清々しいです。気持ちいいです」

大型立佞武多「閻魔」は今後、色付け作業を3割程度を残すのみとなっていて、7月11日に完成する予定となっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。