長野県駒ヶ根市で23日、キャンプをしていた男女5人が増水した川の中州に取り残され、消防に救助されました。
消防に通報があったのは、23日の午前6時45分。
通報内容:
「川が増水して動けない」
駒ヶ根市赤穂(あかほ)の中田切川(なかたぎりがわ)でキャンプをしていた人からの救助要請です。
現場は、駒ヶ根市と飯島町の境を流れる天竜川の支流。
上流には標高2,864メートルの中央アルプス空木岳(うつぎだけ)があります。
キャンプをしていたのは、いずれも20代で、駒ヶ根市内に住む公務員の男性1人と女性2人、アルバイト従業員の女性2人のあわせて5人。
前の晩に中州にテントを張ってバーベキューをして過ごし、朝になって川が増水したため戻ることができなくなりました。
対岸の飯島町(いいじままち)の観測地点で雨が降り始めたのは、日付が変わった23日の午前0時以降。
最初は小雨でしたが、午前4時から5時の間は、1時間に18ミリ、明け方にかけてまとまった雨になりました。
気象台からの洪水注意報は通報直前の午前6時41分に、大雨注意報は午前7時14分に出されていますが、前の日から警報級の大雨になる可能性があるとして、注意が呼びかけられていました。
駆けつけた消防隊員は、中州にロープを渡すなどして救助活動を行い、通報から3時間余りが経った午前10時過ぎに、5人全員が無事助けられました。
前の晩は歩いて渡れたという川は、救助した時点で、腰の高さまで増水していたといいます。
河川を管理する国や県は「上流で大雨が降ると急に増水することがある。川の中州や河原は水が増えれば川底になる場所で、キャンプをするのは避けるべき」だとしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。