去年11月、札幌市西区で、走行中の軽乗用車から外れたタイヤが当たり、4歳の女の子が意識不明になった事故…不正改造などの疑いで逮捕された軽乗用車を所有と運転、どちらも50歳の男2人は、自分の責任逃れと受け取れる趣旨の供述をしていることがわかりました。

 21日午前、検察庁に身柄を送られた住所と職業は自称、江別市大麻の会社員、田中正満(まさみつ)容疑者50歳…去年10月、同級生だった高校からの付き合いの若本豊嗣(とよし)容疑者50歳と共謀し、所有している軽乗用車を不正改造した疑い。

事故現場の軽乗用車(去年11月、札幌市西区)

 さらに、点検を怠り、タイヤのナットが緩んだままの改造車を若本容疑者が運転、去年11月、札幌市西区で、走行中に外れたタイヤが当たり、4歳の女の子を重体にさせた疑いが持たれています。

現場は、札幌市西区平和の緩やかな下り坂

 女の子は7か月経った今も、意識が戻らないままです。

走行中に左前輪のタイヤが外れ、4歳の女の子に当たる

 警察によりますと、軽乗用車の4本のタイヤは全て2.5センチから3.5センチ、基準よりはみ出し、外れた左の前輪は、2.5センチはみ出していたとみられています。

事故当日、現場付近の防犯カメラに映っていた試走するような様子

 ナットが緩んでいたのは、外れた左の前輪だけで、他の3本は緩んでいませんでした。

事故現場の軽乗用車(去年11月、札幌市西区)

 事故当日、田中容疑者は別の車を運転、2人は一緒にいて、現場付近の防犯カメラに軽乗用車を試走するような様子が映っていました。
改造から当日までの間に「車の異変を感じていた」などと話していることがわかりました。

田中容疑者は「点検については、若本に任せていた」

 2人は、改造から事故当日までの間に「車の異変を感じていた」などと話す一方で、田中容疑者は「タイヤの幅が出ていたのは、間違いありません。点検については、若本に任せていた」。

検察庁に身柄を送られる若本豊嗣容疑者50歳(去年11月、札幌西警察署)

 若本容疑者は「改造は、田中に言われてやった。タイヤのナットが原因だったとは気づかなかった」など、それぞれ自分の責任逃れとも受け取れる趣旨の供述をしているということです。

若本容疑者は「改造は、田中に言われてやった」

 警察は、田中容疑者が若本容疑者に車の状態を確認するよう依頼した流れで、若本容疑者が当日、運転をしていたとみて、引き続き調べをすすめています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。