青森市の八甲田山中で、タケノコ採りの女性1人がクマに襲われてけがをしました。命に別状はないということですが、現場周辺ではほかにもクマと遭遇した人がいて、市や警察が注意を呼びかけています。

※リンクから現場の様子などをご覧いただけます。

ヘリコプターからの注意喚起
「入山中の方は、早めに下山するかラジオなどで大きな音を立てるなどの対応をしてください」

青森市に住む60代の女性がクマに襲われました。八甲田の上空では県の防災ヘリが注意を呼びかけています。

21日午前5時半ごろ、夫と一緒に青森市荒川の酸ヶ湯温泉と睡蓮沼の間の八甲田山中でタケノコ採りをしていた女性が体長1mほどのクマ1頭に、右の太ももをひっかかれるなどして病院に運ばれました。命に別状はないといことです。

市によりますと女性は、タケノコ採り中に背中をたたかれて振り向いたところ、クマに襲われたということです。

また、現場近くで話を聴いた80代の女性は、この取材の直前の午後3時前にクマに遭遇したということです。

クマに遭遇した女性は
「(今年は)1回くらいは目撃しているが、行き会ったのは初めて。どうろにやっと出て、『もう大丈夫だな』と思って、うしろを見たら、道路にまで(クマが)出てきた。心臓がまだドキドキしている…」

現場周辺は、タケノコ採りの人気のエリアとなっていて、多くの人が訪れるということです。

タケノコ採りに来ていた人は
Q.この辺はタケノコがとれるスポットがある?

「結構ありますよ」
Q.皆さん 結構来てますか?
「来てますよ」

「(タケノコを指しながら)これはクマの餌よ」

「それを私たちが取っているからね。本当は私たちが悪いんだけれどもね…」

青森市では今年度、すでに44件の出没情報が寄せられていて、昨年度の56件に迫るペースとなっています。

今年度、県内でクマによる人的被害が確認されたのは、今回で2件目で、県が注意を呼びかけています。

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