21日、JR東海の株主総会が開かれました。注目のリニア中央新幹線については、改めて「開業時期は見通せない」という認識が示されました。
(下和田歩記者)
「これからJR東海の株主総会が行われます。“前進ムード”が漂うリニア中央新幹線の工事について、株主にどう説明されるかが注目されます」
21日午前10時から名古屋市内で開かれたJR東海の株主総会には、400人以上の株主が出席しました。
(株主 70代)
「やはりリニアですよね。安全にスピーディーにやってほしい」
(株主 60代)
「遅れはするだろうが、頑張ってやってもらいたい」
リニア中央新幹線を巡っては、静岡県の鈴木康友知事の就任で、未着工が続く静岡工区に進展があるかどうかが注目されています。
総会では、株主からの開業時期を尋ねる質問に対し、宇野護副社長が「いまだ開業時期は見通せず、(当初予定の)2027年の開業は実現できない」などと改めて説明しました。
(株主 60代)
「いつもに比べたら穏やかな感じ。(リニアについては)少しずついろんなことが変わっているのではないかという印象を受けた」
(株主 60代)
「(リニアが)必要なのは間違いないが、今のやり方が本当にいいのか。自分の子どもや孫など、下の世代まで考えると静岡県は大変だと思う」
静岡工区での未着工のほか、岐阜県瑞浪市での「水位低下問題」など、課題は山積みですが、丹羽俊介社長は、「この1年で地域の方々の強い思いを肌で感じている。しっかりと受け止めて真摯に対応したい」と話していました。
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