静岡県河津町の中学校の跡地にある樹齢約70年のソメイヨシノの伐採作業が、6月21日から始まりました。別れを惜しむ地元の有志らが雨の中、ソメイヨシノとのお別れ会を開きました。

河津町笹原にある工事現場に1本だけ残ったソメイヨシノ。ついに伐採されることになりました。


このソメイヨシノは、かつて中学校があった場所に植えられ、閉校後も地元の人たちに愛されてきました。


しかし、樹齢約70年、枝の落下や倒木の危険性があることから、伐採が決まりました。

この敷地には、河津桜も9本ありましたが、それもすべて伐採されたことから、「ソメイヨシノは残してほしい」と地元住民が署名活動を開始。


1680人分の署名を集め、町と町議会に提出しましたが、願いは届きませんでした。


21日は、地元の有志5人が集まり、サクラの周りに日本酒を注ぎ、米と塩をまいたあと、太い幹に触って、別れを惜しみました。


<有志の女性>
「ありがとうございます。ありがとうございました」


<有志の女性>「私はここの河津南中学校の卒業生なんです。この桜には思い出もありますので、寂しいなあという気持ちがあります」


<有志代表 森田光衛さん>
「子供とお別れするような気持ちです。涙が出るような感じがしました。(Qその涙の意味は?)要するに、怒りも含めて」


森田さんは写真を撮りながら、桜の枝が切られる様子を見守っていました。


たった1本となったソメイヨシノは22日、この場所から姿を消します。

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