高速道路などで工事のために行われる車線規制。
その手前で、追突しそうになった、という経験のある方もいるのではないでしょうか。
安全のための注意点を専門家に聞きました。


6月18日の長野道下りの岡谷ジャンクション。


辰野方面から松本方面に向かって合流車線を走っていた車の前に、諏訪方面から来た大型トラックが右側から急に割り込んできました。

しばらくすると、右側の車線を規制する表示が。

車を運転していた人は、トラックをよけようとして側壁にぶつかりそうになったと振り返ります。

一方、16日夕方の長野道・麻績インターチェンジ付近。

1車線に規制される手前で起きた追突事故です。

長野道の岡谷インターと岡谷ジャンクションの間では、5月から車線規制を伴う大規模な補修工事が行われています。

この影響で慢性的な渋滞が発生し、事故も起きています。

最近は運転支援システムが搭載された車が増えていますが、過信は禁物と識者は指摘します。

交通事故鑑定ラプター 中島博史さん:
「あくまで運転支援機能は人間が監視している中で、ちょっとした凡ミスや勘違いを防ぐ機能であって、自動的に任せてしまえるものではないと」

たとえば、道路の白線はシステムが認識できたとしても、車線規制のために置かれる路上のブロックなどは検知できない可能性があるといいます。


中島さん:
「特に前車追従で走っている場合、車線が規制されていることが検出できない、または検出できても自動で車線変更はできない」
「車線規制の看板をなぎ倒して工事現場に突入して大事故になるという例もあります」
「自動運転任せにしてしまうことで起きる事故が、かなり増えていると聞いています」

国土交通省も運転支援システムの機能とその限界を説明する動画を作成し、「システム任せ」の運転をしないよう注意を促しています。

中島さんによると、車線の合流など『軌跡が交差する』ポイントでは事故が起きやすいということで、運転支援の有無に関わらず規制箇所を通る際は十分な注意が必要です。

中島さん:
「車線規制に気づいて急に車線変更するような車があったとしても、そこで事故が起きないような余裕をもっておくということが大事になります」

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