障害者向けグループホームを運営する「恵(めぐみ)」の一部の事業所が、今月にも指定を取り消されることを受け、障害者の支援団体は愛知県などに対し、利用者の行き場を確保するよう求めました。

愛知県を中心に障害者のグループホームを運営する「恵」は、2億円あまりに上る食材費の過大徴収に加え、サービス報酬の不正受給が明らかになり、県などは今月にも、県内5つの事業所の指定を取り消す方針です。

(愛知県障害者の生活と権利を守る連絡協議会 藤井信明さん)
「指定権者(行政)の責任はいったいどうなっているんですか。具体的な対応が遅れているじゃないか」

県内の障害者支援を行う団体には、利用者やその家族から「施設がなくなると困る」という声が多く寄せられているということです。

団体は20日、愛知県と名古屋市に対し、5つの事業所に入居している約200人の行き場を行政が責任を持って確保することや、問題のある事業者にも認可が下りる制度そのものを見直すことなどを要望しました。

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