北陸新幹線の敦賀以西の整備ルートをめぐる問題で、石川県議会は「米原ルート」への再考を国に求める決議案を賛成多数で可決しました。

自民・長田哲也議員「関西中京と北陸が大動脈で強く結ばれ、大きな飛躍の起爆剤となる米原ルートへの再考を強く求めるものであります」

県議会6月定例会最終日の20日、最大会派・自民などが提出したのは、現行の「小浜・京都ルート」から「米原ルート」への再考を国に求める決議案です。

決議案では小浜ルートについて、資材価格や人件費の高騰に加え、地下水などへの影響から京都府民の理解を得られないとして、米原ルートの再検討を求めています。

未来石川・岡野定隆志議員「不確かな根拠をもとに米原ルートを強く要求することは、地域エゴというそしりを免れないものではないでしょうか」
共産・佐藤正幸議員「滋賀県の状況を踏まえず、石川県議会として再考をとするのはいささか無理があるのではないでしょうか」

ほかの会派からは反対する意見があったものの、決議案は自民・公明などの賛成多数で可決されました。

自民・福村章議員「京都の説得もできないのに調査費だけつける、そんな無責任なことはやらせてはいけないということで、8月から概算要求が始まる前に声を上げるべきだと」

一貫して「小浜・京都ルート」で進める方針を堅持している馳浩知事は、「議会の意思表示には敬意を表する」としながらも、これまでと同様の姿勢を示しました。

石川県・馳浩知事「県としてはこれまで同様、小浜京都ルートでの早期整備を求めていくことに変わりはありません」

18日に都内で開かれた与党の整備委員会では、現行の小浜・京都ルートでの早期着工を目指すことで一致しています。

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