宮城県が進める仙台医療圏の4病院再編構想のうち、県立精神医療センターのサテライト案について、村井知事は20日の県議会で「より柔軟かつ多角的視点での検討も行っていく」と述べ、現状の案を変更することに含みを持たせました。

村井知事:
「拠点が増えることによる経営面や人員配置などへの懸念が示されていることを踏まえ、改めてサテライト案の内容を検討しているものです」

村井宮城県知事

これは県議会本会議で自民党・県民会議の遠藤隼人議員の一般質問に答えたものです。

県は、名取市の県立精神医療センターと仙台市の東北労災病院を富谷市に移転・併設して、名取市には医療センターの分院を置くサテライト案を示しています。

村井知事は、医療センターとの意見交換で、拠点が増えることによる経営面や人員配置などへの懸念が示されたなどと述べ、「具体的には現状、何も決まってはいない」としつつも、今の案を変更することに含みを持たせました。

村井知事:
「サテライト案のさらなる検討・検証に時間を要していることから、精神保健福祉審議会や患者とその家族など当事者の意見も踏まえ、より柔軟かつ多角的視点での検討も合わせて行っていきたい」

ところで、郡仙台市長が6月17日の仙台市議会で精神医療センターの富谷への移転に「反対」と述べたことについて、村井知事は「仙台市立病院の負担が重くなることも覚悟のうえでの発言と受け止めた」とけん制しました。

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