沖縄気象台は20日、「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
平年より1日、去年より5日早い梅雨明けです。

沖縄では5月21日から6月19日にかけての『梅雨』の間に、平年よりも多くの雨が降ったということです。
那覇では1095.5ミリ、宮古島では785ミリと平年の3倍以上の雨が降ったほか、久米島で1139ミリ、名護で865ミリなど平年の倍以上の雨が降りました。

2023年は、6月9日ごろまでに全国すべてのエリアが梅雨入りしていましたが、2024年は20日現在でまだ5つのエリアにとどまっていて、梅雨入りが遅れています。中国・近畿・東海では平年よりも2週間ほど梅雨入りが遅れています。

新潟地方気象台によりますと、梅雨前線が南に離れ、湿った空気の影響を受けにくい状況だったことから、梅雨入りが遅れているとみられるということです。

そもそも 『梅雨入り・梅雨明け』とは

梅雨は、春から夏へと季節が移り変わる中で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる“季節現象”です。

気象庁によりますと「梅雨入り」や「梅雨明け」には、平均的に5日間程度の“移り変わりの期間”があり、発表される「梅雨入り」や「梅雨明け」の時期は、移り変わりの期間の“概ね中日”を示しているということです。

各地方の『梅雨入り・梅雨明け』については、以下の気象台が発表しています。
・仙台管区気象台(東北)
・気象庁(関東甲信)
・新潟地方気象台(北陸)
・名古屋地方気象台(東海)
・大阪管区気象台(近畿)
・広島地方気象台(中国)
・高松地方気象台(四国)
・福岡管区気象台(九州北部)
・鹿児島地方気象台(九州南部)
・沖縄気象台(沖縄)

なお北海道では梅雨前線の影響がはっきりとしないため、気象庁は梅雨入り・梅雨明けの発表をしていません。

2024年の梅雨入りは?

6月20日正午時点でのまとめです。

・沖縄  …5月21日ごろ(平年より11日、去年より3日遅い)
 ★沖縄は6月20日(水)に「梅雨明けしたとみられる」と発表
・奄美  …5月21日ごろ(平年より9日、去年3日遅い)
・九州南部…6月8日ごろ(平年より9日、去年より9日遅い)
・四国  …6月9日ごろ(平年4日、去年より11日遅い)
・九州北部…6月17日ごろ(平年より13日、去年より19日遅い)
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【梅雨入りしていないエリアの「梅雨入り」の時期】
・中国・近畿・東海…平年6月6日ごろ、去年は5月29日ごろ
・関東甲信    …平年6月7日ごろ、去年は6月8日ごろ
・北陸      …平年6月11日ごろ、去年は6月9日ごろ
・東北南部    …平年6月12日ごろ、去年は6月9日ごろ
・東北北部    …平年6月15日ごろ、去年は6月9日ごろ

なお、『梅雨入り・梅雨明け』は“速報”という形で示されたのち、梅雨の季節が過ぎてから気象庁が、春から夏にかけての実際の天候経過に基づいて「梅雨入り」と「梅雨明け」』時期を総合的に検討して、確定しているということです。

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