大阪府警が逮捕した男。詐欺の被害金など2億5000万円以上を出金した『プロの出し子』とみられます。

 電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕されたのは、氏名・年齢・住所など一切全て不詳の男です。

 男は『山下勉(やましたつとむ)』を名乗ったということですが、警察は偽名とみています。

 男は今年4月、愛媛県の70代男性と静岡県の50代男性が被害に遭った還付金詐欺で、計約150万円を大阪市内のATMから引き出した疑いが持たれています。

 警察は男の認否を明らかにしていません。

 警察によりますと、男はすべて他人名義のスマートフォンとキャッシュカード44枚を所持。スマホを調べたところ、去年12月からの約半年間で、詐欺の被害金とみられる2億5000万円以上を引き出していたということです。

 警察は、この男が『プロの出し子』で、報酬2000万円以上を得ていたとみています。

 全国各地で発生する還付金詐欺事件では、白い犬のロゴが入ったキャップ帽を被る20代~30代の男が現金を引き出す様子が何度も確認されていたといいます。

 警察は先月22日、名古屋でこの男を発見。広島県内で発生した還付金詐欺事件の容疑者として逮捕しました。男は氏名不詳で起訴されているということです。

 今年4月、大阪府警に特殊詐欺の捜査を都道府県をまたがって行う『特殊詐欺連合捜査室』が設置され、本件が初の摘発だということです。

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