関東などでは、まだ梅雨入りとはなっていませんが、この先、心配な「梅雨型熱中症」についてお伝えします。

大雨から一転 各地で猛暑 東京の梅雨入りはいつ?

國本未華 気象予報士:
18日は肌寒いくらいでしたが、19日は急激に気温が上がり、30℃に迫る陽気になりました。特に暑くなったのは、九州で35℃に迫るような地域もありました。

【最高気温】(19日午後4時時点)
札幌:23.8℃
東京:29.5℃
名古屋:31.8℃
大阪:31.2℃
福岡:32.7℃
那覇:30.4℃

【夏日】738地点 【真夏日】280地点
【今年最高気温】79地点

例年より暑い空気に覆われているなか、夏至が近いため太陽の熱で温まった影響で、ここまでの暑さになりました。

梅雨入りですが、東京は予報が変わり、23日頃になりそうという状況です。いずれにしろ、雨が長く続かないまま再来週には晴れが続き、非常に悩ましい状況になっています。ただ、再来週は湿度の高い晴れになりそうです。ちゃんと梅雨前線がありますが、あまり南北への移動がはっきりしないという状況です。

ホラン千秋キャスター:
萩谷さんはこの暑さで困っていることは何かありますか。

弁護士 萩谷麻衣子さん:
倦怠感はすごいです。湿度が高くなければ、気温が高くても日陰に入ればしのげますが、やはり湿度が厳しいな、と思います。

今年の梅雨は「服装選びが重要」 熱中症は“袖の長さ”で対策を

井上貴博キャスター:
これまでの梅雨は、「曇りと雨」で構成されていましたが、今年は「雨と晴れ」で構成されるのではないかとも言われてます。

これからの季節、どう対応していけばいいのか。例年いわれていますが▼こまめな水分・塩分補給、▼我慢せずにエアコンを使う、▼十分な睡眠、これらが基本になりますが、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると「天気や気温の変化に対応した服装選びが重要」と話しています。また、日差しが強い日とジメジメした日では選ぶ服を変えた方が良いそうです。

【日差しが強い日】吸水性のある長そで・長ズボンなど
直射日光をカットし外からの熱を遮断、汗を吸収し素肌のときよりも蒸発量は増える

気化熱などをより利用することを考えても、長そで・長ズボンの方がいいのではないか。確かにスポーツの現場なので、今は夏でも長そでを着る、肌をとにかく露出しない、ということがスタンダードになりつつあります。

【ジメジメした日】半そで・半ズボンなど
体内の熱をこれも放出しやすい、通気性の高いものがおすすめ

ホランキャスター:
日差しが強い日は、熱がこもってしまうと熱中症にもなりかねません。麻や速乾性など服の素材は気にしないと逆に危ないですね。

これからの熱中症対策は「様々なアイテムを駆使することが必要」

井上キャスター:
さらに、伊藤院長によると「これからの時期は服装だけではなく、様々なアイテムを駆使して熱中症対策が必要。外出時は傘があると安心」と話しています。

埼玉県では「日陰を持ち歩く」をキャッチフレーズに、暑さ・熱中症対策として日傘の普及を啓発しています。

担当者は「フェーン現象などの影響で、埼玉は最高気温が高くなる傾向。年齢・性別問わず、体感温度を下げる効果を実感していただきたい」と話していて、日傘の普及を啓発しています。本当に少しの差ですが、こういったことが熱中症対策になりうるわけです。

ホランキャスター:
自分で日陰を作るだけでだいぶ楽になるので、男性も「なかなか持ちづらい」という意見が少し前までありましたが、持つ人が増えてきたので、堂々と持ってほしいですね。

萩谷麻衣子さん:
最近は晴れていても突然雨が降ることもあるので、晴雨兼用の折りたたみ傘を持っていると、日傘にも雨用にもなるので良いと思います。

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<プロフィール>
萩谷麻衣子
弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当

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