先月下旬と、おとといからきのうにかけて、線状降水帯の“半日前”予測情報が府県単位で発表されたことについて、気象庁の森隆志長官は「結果的に線状降水帯の発生には至らなかったが、早い段階から大雨の期間を伝えられたと思う」と振り返りました。

線状降水帯の発生をおよそ半日前から予測する情報提供について、気象庁は対象エリアを地方単位から府県単位に絞り込んで発表する運用を始めています。

そして、先月27日から28日にかけては九州南部と四国、東海の7つの県に、おとといからきのうにかけては九州南部と四国の6つの県に発表しましたが、実際に線状降水帯の発生は確認できませんでした。

気象庁 森隆志長官
「結果として線状降水帯の発生には至りませんでしたが、この呼びかけにより早い段階から大雨の期間をお伝えできたかなと考えております」

気象庁の森隆志長官はきょうの定例記者会見でこのように述べたうえで、「線状降水帯というキーワードで呼びかけておいて発生しないことが続くと、狼少年のようにみられ、防災上マイナスの効果になる可能性もある」として、今回の例を検証し、予測精度を上げる努力を常に続けることが必要との考えを示しました。

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