スーパー「ダイエー」の従業員だった男性=当時(61)=が中皮腫で死亡したのは、青果売り場の天井材のアスベスト(石綿)に暴露したためとして、妻が国に労災保険給付の不支給処分取り消しを求め提訴したことが19日、分かった。同日大阪地裁(尾河吉久裁判長)で開かれた第1回口頭弁論で、国側は請求棄却を求めた。  訴状によると、男性は1983~2005年、大阪市や堺市などのダイエー7店舗で青果売り場のマネジャーとして勤務。販売促進用の広告を天井にねじで固定する作業をした際、天井材から発散した石綿に暴露し、退職後の20年5月に中皮腫で死亡したとしている。


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