危険性が指摘される「第4種踏切」現状は?
4月6日、群馬県高崎市(たかさきし)で9歳の女の子が列車にはねられ死亡した事故。現場は遮断機も警報機もない「第4種」と呼ばれる踏切でした。
こうした踏切は熊本県内にも存在します。
渡るときは「昼間からライト」
記者「こちらが第4種踏切です。警報機や遮断機がないため、電車の接近に気づかずそのまま侵入してしまう恐れがあります」
熊本市の住宅街にある踏切。近くに住む人は、横断には注意が必要だと話します。
近くに住む人「電車にも気づいてもらえるように昼間からライトをつけたりとか、用心して渡っています」
一方、高崎市では今回の事故を受けて熊本市内にある21か所すべての第4種踏切を遮断機と警報機がある踏切に改修をします。
廃止・改修が各地で進む
熊本県内でも少しずつ改修が進んでいます。熊本市の別の場所では・・・
記者「こちらの踏切、以前は遮断機や警報機のない第4種踏切でしたが、現在はその両方が取り付けられ、安全に横断できます」
踏切を管理する熊本電鉄によりますと、2年前に19か所あった第4種踏切は廃止や改修を進めて現在は17か所になったということです。
すぐ隣に公園のある踏切も改修して、子どもたちの安全に配慮しました。
改修の動きを支援する制度もあります。
改修は1か所で約1000万円
熊本県踏切道改良協議会 松尾竜也さん
「国が踏切を改良する時に補助メニューを作っているので、その紹介をしている」
2021年度に国土交通省が各都道府県に設置した「踏切道改良協議会」は、踏切の改良や改修について技術的な助言などを行います。
しかし、改修に必要な費用は1か所で約1000万円。複数の踏切を改修するには補助があっても鉄道会社の負担は重く、土地の制約などもあり、一気に進むのは難しい状況です。
そのため当面は大人が注意を払うなどソフト面での対応が中心になりそうです。
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