日本医師会の松本吉郎会長は17日の記者会見で、財務省が医師の都市部などへの偏在を是正するため、地域別の診療報酬導入を主張したことに反対した。「極めて筋の悪い提案。断じて受け入れられない」と述べた。医師偏在は人口分布に起因すると指摘、医療機関の収入に当たる診療報酬で調整する対策は不適切との考えを示した。  財務省は16日の財政制度等審議会分科会で、全国一律の診療報酬を見直し、医師が過剰な地域の報酬引き下げを提案した。  偏在を巡っては、武見敬三厚生労働相が地域別の医師数割り当ても含めた対策の検討に言及。松本氏は「いきなり強制的な力を働かせることには慎重になるべきだ」と反論した。


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