上川外務大臣と木原防衛大臣が来月上旬にフィリピンを訪問し、「2プラス2」=外務・防衛閣僚協議の開催を調整していることが分かりました。

両国の「2プラス2」が実現すれば2022年4月以来の2回目の開催となります。

海洋進出を強める中国が、南シナ海での領有権をめぐりフィリピンとの衝突を繰り返していることが背景にあるものと見られます。

政府関係者によりますと、今回の「2プラス2」では自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にし、共同訓練を実施しやすくするためのRAA=「円滑化協定」に署名する可能性もあるということです。

南シナ海は日本にとってもタンカーなどの貨物船が航行する重要なシーレーンであり、フィリピンへの沿岸監視レーダーの供与に合意したほか、アメリカ、オーストラリアとともに4か国の共同訓練も実施しており、フィリピンとの関係強化を急いでいます。

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